ボイストレーニングのレッスンの限界点を考察

 ボイストレーニングと聞いたとき、どこまでの範囲をイメージするか?

 

これは、色々な生徒さんにぜひ伺ってみたいのですが、皆さんは「ボイストレーニング」と聞くと、いったいどの範囲までを想像しますでしょうか?
滑舌で言うと、言語聴覚士の資格を持っている方と同等のものを求めるのか、それとも現場で実際にやっている方から技術的な観点で話を聞きたいか、はたまた医療的な観点か?

私はかねてから、この「ボイストレーニング」という分野は実にグレーゾーンだなあ。と感じているのです。
医療器具や医療行為を行わず、生徒さん方の喉の不調、声の不調などに言及していく作業なのです。
時には心理的な分野で攻めていくときもあれば、スポーツトレーニング的な部分で攻めていくところまで、様々です。この仕事はとにかく経験値
が大事なのですが、生徒さんの体の体感と向き合いながら信頼関係の中で進めていくことになります。皆さんがYOUTUBEで動画を探されて、色々見ていく中で「ポリープ対策のボイストレーニング」だったり、「声帯結節予防」だったりというのは良く見つけられると思いますが、「治す(治療)ワードはNGです。」実際に治すことはお医者様にしかできません。

すべては「予防」的観点でしか行えません。
また、言語聴覚士の方のお仕事の中には、「吃音」など精神的な問題を起点とした発声障害なども扱っていますが、我々は専門外です。
言語聴覚士の資格は国家資格ですので、そういった意味でも信頼性が格段に変わります。

あくまでボイストレーナーは、一般的に置かれている日本語の発音のセオリーを見て、発音できない方に正しい発音を伝えたり、
発声に関して、自分の経験値と、習ってきたことと運動的な動きなどを総合的に見て判断して、その判断材料を伝えていくのが仕事になります。

過去とても困ったのは、滑舌の不具合で明らかに口の形や舌の位置などが原因でなく、吃音的な発声障害の方で「音から音が滑らかに発声できない」という障害の方でした。とにかく、舌や歯の位置などを気にされていましたが、あきらかに指令の部分(この発音からこの発音を滑らかに発声しよう)という段階からスムーズに発声できない障害が生まれているという事例です。
これはポジション替えをいくら行ってもできませんし、息の流し方や有声音の発声の際の声帯の締め具合などでは到底関係ないので、こちらの専門外になります。ですが、「吃音」というワードを生徒さん側が受け入れられない場合がありますので、こちらから具体的にアドバイスや専門の方へ促すこと自体も難しいことがあるのです。
たった30分の体験レッスンではなかなかお伝えしづらいこともあります。「舌癖」などは、ご自身も自覚していることが多いので、すんなり受け入れていただけるのですが、、、難しい問題です。

 

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